「アンビエント・ファインダビリティ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅」
(ピーター・モービル:著、浅野紀予:訳)
まだ読んでいる途中なのだけれど、この本、非常に面白いです。
タイトルの「アンビエント・ファインダビリティ」という言葉自体、まだ馴染みのないものだけれども、乱暴に言ってしまうと、テクノロジーの進展によって、モノやヒトなどで構成されるリアルな世界がネットの世界と錯綜しつつある中で、これまでは明確だった境界が曖昧になり、あらゆるものごとが情報として「ファインダブル」(見つけることができる)になってくる状態のこと。
この本は、今まさしく起こっている急激な変化が意味するところを、様々な具体例も交えながら、まるで風景(?)を巡るように案内してくれる。
幅広く取り上げられているテーマの中には、マーケティングやセマンティック・ウェブ、フォークソノミー、書籍のデジタル化なども扱っていて、Web関係の話題が中心ではあるのだけれど、むしろ観点としては社会学的かもしれない(以前のエントリでもちょっと触れた、電話によって社会的空間構造や距離感といったものが変質してきたという話を改めて思い出したりもした。インターネットによる変質は、さらに網羅的で影響の深いものだけれども)。
ページの端を折りたくなる(Dog earというヤツですね)箇所が次から次へと出てきて、これがまたやたら多くなり過ぎたものだから、挙句、ペンを片手に線引きながら読んでいるような状態。
通勤電車の中でここまでやりたくなるのは自分でも珍しく、読み終える前から「これは一度通読した後、改めてじっくり読み直したい」という気になっています。
敷居が高そうなので手を出しかねていた、同著者の「Web情報アーキテクチャ―最適なサイト構築のための論理的アプローチ」(ルイス・ローゼンフェルドとの共著)も、改めて気になるところ。
実務には直接的に「役に立つ」という種類のものではないとは思いますが、絶対「後になって効いてくる」という意味で、何らかの形でメディア(ネットに限らず)にかかわる人にはオススメ、です。
追記:
4/27に行われた本書の出版記念イベントで、訳者の浅野氏が行ったプレゼン資料が同氏のBlogにアップされていました。
「IA Spectrum: アンビエント・ファインダビリティ出版記念イベントの資料をアップします」
さすがにコンパクトにまとまっていて、概略を知るにはなかなかよいです(もちろん、豊富な内容を味わうには本書を読んで欲しいですが)。
追記の追記:
この資料の最後の方に、Kevin Kellyの著書が紹介されていました。
うーむ、つながっているなぁ・・・。
2006 年 6 月 6 日 at 0:36
アンビエント・ファインダビリティ出版記念イベントの資料をアップします
バタバタして少し遅れてしまいましたが、4月27日(木)の「アンビエント・ファイン
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