外部記憶

最近物忘れが激しくて・・・。PC、Web関係、読んだ本、その他モロモロのメモ代わり。

Google の Universal Search

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GoogleのイベントSearchology(16 May 2007)でUniversal Searchへの移行が発表されたとのこと(Searchologyの動画はこちら)。
B3 Annex: [速報]Google、検索結果を統合的に表示するユニバーサルサーチを発表
グーグル、「ユニバーサル検索」モデルに対応した新デザインのサイトを披露 – CNET Japan
Google Press Center: Google Begins Move to Universal Search

上記CNETの記事には、

検索関連の専門家であるDanny Sullivan氏は自身のブログ「Search Engine Land」で、ユニバーサル検索の変更は「これまでGoogleが検索結果に加えてきたなかで最も斬新な変更」だと書いている。

とあったが、実は最初はピンとこなかったのですね(ちなみに、Danny Sullivan氏の記事は、「Google 2.0: Google Universal Search」)。
「新デザイン」といっても、それほど大きく変わっているわけではないし(*1)。
ただ、関係の記事をいくつか見ているうちに、実はこれ、結構すごいことなのではないかと改めて思い始めている。

何が結構すごいことなのかというと、(まだ上手くまとまらないので中途半端かつ大雑把だけれど)、

異なるカテゴリの情報がネットワーク化され始めたということ。
そして、それを可能とするインフラをGoogleが作ってしまったということ。

なのですね(ここで言う「ネットワーク」は、インターネットというネットワークのシステム上に乗っかっているという意味ではなく、情報がそれぞれ関連付けられる、という意味のつもり)。

もちろん、Googleは、これまでもWeb以外に、本、地図、Blog、ニュース、動画etc.と、各サービスを提供してきたし、本と地図など、個別にデータの連携も実現していた。
今回、Web、本(*2)、画像、動画、音楽、位置情報などが同じレベルで検索される対象となった、ということ(データの所在で言えばローカル環境やもメールも含まれていますね)は、それらがWebを含めて相互に結び付けられた、ということなのだと思う。

キーワードによって動的に変わる「Contextual Navigation Links」(検索結果リストのページで、検索に使ったキーワードによって「Web」だけではなく「images」や「News」などのナビゲーションが表示される)ができてるということは、これが前提になっている。

情報は、他の情報と関連付けられて(=ネットワーク化されて)よりに豊かに(この言葉は曖昧だけど)なっていくし、新たな意味を付けられていく(このあたり、ワタシが「編集」という言葉でイメージする概念にも重なっています(*3))。
孤立した、あるいは範囲の限られた中での情報と、常に変化し続け、限りなく広がるネットワークに組み込まれた情報では、まったく意味が違ってくると思うのですね。

また、この情報のネットワーク化、つまりどのように情報同士を関連付けるかが、これまで人の知的活動の重要であり(経済的な意味だけではない)コストもかかる部分だったのでは、と思うのだけど、そのコストが一気に下がるようなインフラが作られてってしまった、という見方もできる。

今回のリリースは、まだ最初のステップに過ぎず不充分な部分もあり、今後さらに発展していくとのこと。
まだサービスは開始していないけれど、
TechCrunch Japanese アーカイブ – Googleが言語横断検索エンジンをローンチへ。検索語と結果をリアルタイムで翻訳
で、言語の壁も超えて情報を結びつけようとしているし(高い壁ではあるとは思うけれど)、また、地図/位置情報関連では、
Google LatLong: Local businesses in Universal search
という記事で、

We’re excited about this first step in the integration of local results in Universal search and will continue to let you know about developments in this area over the coming months.

なんてことも書かれていた。

ただ、これらの話はいきなり出てきたわけではなく、Googleのミッションとしてアナウンスされている

世界中の情報を体系化し、アクセス可能で有益なものにすること
」(”Google’s mission is to organize the world’s information and make it universally accessible and useful.“)
にそのものズバリで示されていたことでもある。
「世界中の」情報であれば、当然Webだけが対象ではないし、「体系化する」ことは、各情報を関連付けること。
このミッションの一文は前から何回も見ていたけれど、見る側(ワタシだ)の想像力が追いついていなかったのですね・・・。

Universal Searchについては、この他にも、
Google Universal Search Will Be Even More Of A Gatekeeper To Media Company Content – Publishing 2.0
で、メディアにとっての意味が論じられていたし、Vertical Searchの観点、広告の観点などいろいろ見方があって、それらいずれもひとつひとつが大きなテーマになるもの。

あと、こちらの記事では、Googleだけではなく、Yahoo!のalpha (beta)(alphaのbetaってのもヘンな名前だが)や、Ask X、Windows LiveのImagine Live、Google自体のsearchmashなどの動きも紹介されていた。

この先、ますます面白くなりそう(としか言いようがない・・・)。

*以上、知識不足やら事実誤認、思い込み、妄想?などもまま含まれているやもしれませぬ。ご指摘、ご教授いただけることなどありましたら、コメントでもいただけたりするとありがたいです。

*1:現時点では、日本版では未対応。google.comの英語版で見ることができる。iGoogleの方もね。
Gmailも言語を英語版にすると、対応していました(via 「Gmail Maniacs: ニュース: Gmailのナビゲーションバーが微妙に変わってGJな件」)。

*2:そういえば、5/17には、Google Book Searchで、まだスキャンされていない本もメタデータをインデックス化し検索対象に、というアナウンスもあった。
Google Book Search becomes more comprehensive

*3:このあたりは、
三上のブログ – 情報文化論 2007 第1回 情報文化論とは何か:情報は編集される
の一連の講義や
三上のブログ – 私の検索論
などでもっと勉強させてもらいます・・・。

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