年末あたりから年明けにかけて、iPhone の電子書籍リーダー Stanza を取り上げた記事を目にする機会が結構あった。
ブックマークしていたものだけでも、ざっとこんな感じ。
- More Readers Are Picking Up Electronic Books – NYTimes.com(*1)
-
Move Over Kindle; E-Books Hit Cell Phones – BusinessWeek
Stanza のみではないが iPhone での電子書籍の話 - Going My Way: ペーパーバックよりも手軽に、好きな本をどこでも読める iPhone / iPod touch 用、電子ブックリーダー Stanza
-
ワイアードが選ぶ、おすすめ『iPhone』アプリ10選 | WIRED VISION
(関係ないけど、この記事で紹介されている、Moleskine の手帳を iPhone カバーにってのもなかなかよい) - iPhone用の電子ブックリーダー『Stanza』(無料) : ライフハッカー[日本版]
-
E-Reader Application Stanza Counts One Million Downloads – mediabistro.com: GalleyCat
100万ダウンロードを達成したとのこと(iPhone 版のリリースは、2008/8/24 だから実質約4ヶ月で、ということか)
あと、「米出版界でiPhone電子書籍ブーム到来? すでに紙書籍と同等の売上を実現した作品も」で紹介されている、O’Reilly の電子書籍「David Pogue’s iPhone: The Missing Manual, Second Edition iPhone App」も、単体アプリの形で提供されてはいるが、Stanza ベースとのこと(ワタシも買ってしまった。←これ、です)。
Stanza は、「hikariworks::blog » Stanza iPhoneアプリで手元に図書館が」の記事で紹介されているように日本語も大丈夫で(アプリも日本語化されている。さすがに縦書き表示はサポートしていないが)、母艦PCとWiFi接続している環境なら、青空文庫などをデスクトップ版の Stanza 経由で比較的簡単に取り込むことができるようです。
ワタシの場合 WiFi接続していないので、ちょっと面倒な手順になってしまいますが…。
- Stanza のデスクトップ版アプリで、該当のファイルを読み込み、Export で ePub(Open eBook)形式で保存。
デスクトップ版がサポートするファイル形式はこちら。青空文庫なら、テキストまたは (x)html 形式で。ただ、試してみた中では、pdf の場合はデスクトップ版で読み込んだ際にエラーが出たり、文字化けしてしまうケースもいくつかあった。 - ePub 形式のファイルを、このブログを置いているサーバの適当な場所にアップ。
- iPhone の Stanza で、「オンラインカタログ」>「Direct Download」で、その URL を指定してダウンロード。
という按配でOK。
青空文庫にあった「伽藍とバザール」(いつか読もうと思ってまだ読んでいなかった)を試してみると、こんな感じ。
まあ、青空文庫なら何もこんなことしなくても他にアプリがあるので、そっち使えばよいのですが。
他の日本語コンテンツは、というと、国内で有料で入手できる電子書籍のフォーマットは、今のところ XMDF 形式か、.book 形式が主流のようなので(*2)、Stanza で読める魅力的なコンテンツは、まだまだ多くはないのが残念でありますが…。
何となく見ている限りでは、(欧米圏では)この Stanza と eReader が、iPhone での電子書籍リーダーの2強になってきている、という感じでしょうか。
いずれにしても、「読みたい」と思った時に即座にその本を入手できて読むことができる( PC の前に座らずとも)、というのはやっぱり魅力(利用者にとっても提供者にとっても)だなぁ、とは改めて思うところであります。
(*1)この記事を書いているライターの Motoko Rich 氏は、New York Times に不定期で「The Future of Reading」という不定期のシリーズを書いていたりして、このところちょっと注目しています。
(*2)でも、この辺って、5年前と事情はほとんど変わっていないのでしょうかね? .book 形式も、T-Time を使って画像として書き出せば iPhone で読むことができるけど、画像では電子書籍ならではのメリットが…。
追記:
日本語用の iPhone 用電子書籍リーダーとしては、(結構早い時期から)eBookJapan が、ebi Reader というアプリを出しているけれど、App Store のカスタマーレビューを見る限りではあまり評判がよろしくないようで、どうも食指が動かない…(そもそも、これも WiFi 前提なので、ワタシの環境では試せないのですが)。
追記その2:
電子書籍の普及は共通認識となっている一方、(それに対立するものではないが)「Shirky on the Media « The Book is Dead」経由で知ったこんな記事もちょっと面白い。
Digital guru Clay Shirky’s media forecast and predictions for 2009 | The Guardian(の「Books and magazines」の項)
(雑誌のオンライン化が進むのに対して)The book world is more secure. I think the big revolution is going to be print on demand. Imagine only having one browsing copy of everybook in a bookstore. You could say “Malcolm Gladwell’s Outliers looksgood”, and out pops a brand new copy. Why does a bookstore or apublisher have to be in the shipping and warehousing business?
書店店頭をショールームに、ということか。