外部記憶

最近物忘れが激しくて・・・。PC、Web関係、読んだ本、その他モロモロのメモ代わり。

Google Book Search の和解関連メモ

| 0件のコメント

Google Book Search の和解への参加について、権利者の除外または異議申し立て締切が5月5日まで、とのこと。
この関連ではいろいろな論点が考えられて面白いのだけれど、大事な見方だと思ったことのひとつがこちら。

「読むこと」を売る、「売ること」を売る、というサービス – 【海難記】 Wrecked on the Sea

グーグルがやろうとしているのは、電子書籍のコンテンツを売ることじゃなくて、読みたい本に出会える「検索」というサービスを売り、その延長線上で、できれば「本を読む」というサービスまでも売りたい、ということだ。

とか、

アマゾンがキンドルでやろうとしているのは、どちらかというと「電子書籍のコンテンツ」を売る、というオーソドックスなかたちに近い。でも「本を売る」ことのサービス化においては、日本の書店にくらべ、はるかに先を進んでいる。そもそもアマゾンは、「本を売ってきた」のではなくて、「本を売るというサービス」、あるいは「本が買えるというサービス」を売ってきたのだ。その考えでいけば、アマゾンが「電子書籍のコンテンツも買えるというサービス」を売るのは当然である。

ここに書かれているように、一見やっていることは似たように見えるけれど、本の電子化についての Google と Amazon のスタンスは異なっていて、単純化して言ってしまえば、Google は「世界中の情報整理と利用可能化」で、Amazon は「サービスの利便性の徹底的な追及」なのだと思っている。
ただ、いずれも、利用者に対してのサービスという領域では、「それを実現するためにはどうするか」というところからの帰結であることに変わりはない。

Google の和解についてのこの間(*1)の国内(関係者?)のコメントの多くは、「著作物を勝手に電子化される」的なところから、どうも抜けていないように見えるので、上記の記事のような視点は重要だと思った次第。

これは何も理念的な話ということのみではなく、こちらの記事「How Google Stole Control Over Content Distribution By Stealing Links – Publishing 2.0」(*2)にもあるように、

Google isn’t stealing content from newspapers and other media companies. It’s stealing their control over distribution, which has always been the engine of profits in media.

と、極めて商売上の話としても、のつもり(なので、関係者であればこそ特に)。

(*1)主に2月24日の告知広告以降。でも、和解自体は昨年10月に報じられていた話だし、(過去の)書籍の電子化については Google のみならず、何年も前から動きのあった話なので、ここでも彼我の状況認識の差を感じさせられてしまう。

(*2)「steal」って言葉がちょっと刺激的過ぎたのか、アップデートで補足されているようです。

Similar Posts:


PDF